栃木県の日光にプチ旅行に行って来た。1日だけ仕事休みで、翌日18時から仕事の合間を縫ったタイトなスケジュールの旅行だったけど、久しぶりに自然や温泉を満喫できてとても充実した旅だった。東京に配属されたので、近場の日光は行った方がいいよと言われつつ、1年経ってようやく行けた。このへんの人たちは修学旅行や遠足で日光に行くのが定番らしく、行った時も小学生軍団がいっぱいいた。
車で行ったので美味しいところ取りをしようということで、
日光東照宮 → いろは坂 → 華厳の滝 → 中禅寺湖 → 竜頭の滝 → 戦場ヶ原 → 湯ノ湖
と、日光全体の主要な所を回った。
まず日光東照宮は、あまりの豪華さに驚いた。今まで寺とかはいろいろ巡って見てきたけど、ここまで細部まで作り込んでいるのは初めてだ。建物から塀に到るまで、どの部分も手抜きを全くしていない。当時どれだけ財力があったのかを思い知らされずにはいられない。世界的に有名になるのも納得だ。
だけど有名な「見猿聞か猿言わ猿」の三猿は、メインの建物じゃなくてポツンと建っている神厩舎にあるのはちょっと拍子抜けた。場所を聞かなければどこにあるのか全然分からない。しかも猿も何パターンもあって、なんでこの猿だけが有名になったんだろう。
いろは坂はバスの運転手が最も嫌がる道らしいけど、BMWで走るにはこの上なく楽しい道だった。ずっとMTモードで、飛ばしてくださいと言わんばかりのカーブが続いている。BMWの「駆け抜ける歓び」を堪能できた道だった。
高さ97mの華厳の滝は、水の量が通常の9倍ほどまで増えていて、かなり珍しい状態だったらしい。お陰で水しぶきがすごく、滝というより完全にアトラクションになっていた。水しぶきと寒さがあいまって、他の客は耐え切れずにそそくさと帰っていった。こっちはまあまあ撮影したてたけど、レンズを拭いてすぐに撮影、また拭いて撮影の状態だった。売店の絵葉書には、水がちょろちょろ流れていて平和そうだ(実際はそんなちょろちょろではないはずやけど)。滝であんなに盛り上がったのは、後にも先にもそんなにないだろう。
竜頭の滝は有名なわりにそんな店があるわけでもなく、普通に気づかずに通りすぎてしまった。ここの滝は傾斜の緩やかな滝で、200mに渡って続いている。上から真下に落ちる滝とは違って、これが滝なんかいと思ったけど、遠くから全体的に見るとまあ滝なのだろう。最後の方は2手に別れて滝壺に落ち、それが竜の頭に見えることからこう呼ばれるらしい。
行ってから知ったけど、泊まったホテルの湯元は、標高が1,600mを超えている。おかげで到着した時点で気温が8度。出発する時、東京は半袖で過ごせそうなほど暖かかったので、いらないだろうけど一応と思って持っていった上着でも寒かった。いろは坂を超えると一気に標高が高くなるので、一気に寒くなった。
湯元は車から降りた瞬間街全体が硫黄臭漂う。泊まったホテルはすぐ裏が源泉で、まさに源泉そのもの。温度も時間や季節でバラつきがあるらしく、濁っていて、湯波みたいなのがプカプカ浮かんでいた。久しぶりにこれぞ温泉という温泉に入った。日光と言えば温泉のイメージがあるが、源泉なのは湯元くらいらしい。それより下に降りると、源泉にお湯を足したり、車で運んできて入れたりしてるらしい。翌日に日光市街の温泉に入ったが、源泉なのは数少ない。しかもそこは硫黄臭は全くせず、お湯も透明であんまり温泉という感じがしなかった。やっぱり日光で温泉に入るなら湯元だろう。
2日目は余韻に浸る間もなく仕事で帰ってきたので、もうちょっとゆっくりしたかった。けど久しぶりにちょっとだけだけどゆっくりできて楽しかった。学生の頃は旅行や合宿であちこち行ってたのでそこまで思わなかったけど、久しぶりに行くとやっぱり旅行は良いものだと思う。
▼日光東照宮の陽明門。
▼二天門。
▼壁にも粧飾がいっぱい。
▼日光山輪王寺。大修理中。
▼五重塔。
▼見猿聞か猿言わ猿。
▼他にも猿がいろいろ。
▼あちこちに燈篭がいっぱい。
▼神橋。
▼華厳の滝。エレベーターで下って滝壺から見た様子。
▼華厳の滝。上から見た様子。
▼竜頭の滝。
▼中禅寺湖。奥の山にはまだ雪が残っている。
▼男体山。この山の爆発で溶岩が川をせき止めてできたのが中禅寺湖らしい。
▼戦場ヶ原。