2007年06月24日

天文部の天体観測は合宿扱い?

全国どこの天文部も抱えているだろう大きな悩みがあります。それは「天体観測」です。星はやはり夜に見るもので、天文部はそれが部活での一番の活動になるでしょう。ところが星は夜に、そして一晩かけて見たりします。昼間や放課後におこなう他の部とは違い、天文部は夜でないと星が見れないのです。

すると問題が発生します。たいがいの学校は夜星が見えだした頃に部活の時間が終わってしまうので、星を見るには合宿という形をとらないと見ることができません。すると形式上では、天文部は1年で何回も合宿をすることになります。合宿と言っても夜集まって朝に解散したら、中身は数時間しかありません。ちょっと理不尽な気もします。

私の高校の天文物理部は、このことで大きな悩みを抱えていました。顧問が田舎に観測所を持っていて、そこに2、3ヶ月に一度ぐらいの頻度で星を見に行ってました。ところが私が入部してから私のパワーでほぼ毎月星を見に行くようになりました。するとある日顧問が理事長に呼び出されました。「うちの学校は合宿は年2回まで。星を見に行くのは合宿扱い。そんなに毎月星を見に行かれては困る」と言うのです。それでは天文部の活動ができないので、顧問はその場で理事長に反論したそうです。しかし全く聞き入れてもらえず、結局それ以来部活で星を見に行くことはありませんでした。

ちなみにこの理事長、学校の経費を2億円も横領し、自分のセルシオの購入や大阪教育委員長と接待していて逮捕された人です。新聞の1面にも大きく載りました。

ちょっとこの理事長の場合話は別ですが、同じような悩みを抱えている部は数多くあるに違いありません。天文部だけ特別扱いはできないとよく言われます。本当に天文部は不利な部であることは我慢しなくてはいけないのでしょう?どうやらそのようです。

大学に入っても、学校のクラブセンターの屋上で星を見るだけで合宿扱いになってしまいます。たかが8時間の観測会のために8枚も書類を提出しなければならないのです。そこまでするなら個人で星を見に行った方が楽だと誰もが思ってしまいます。

この前に学校へ行こう!に出てきた天文部も、部活が17時で終了で、星を見たことがなかったそうです。ここまですごい天文部も珍しいです。楽しいことが多い部ですが、こんなことに我慢しなければいけないのが天文部の現実です。
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2007年05月25日

天文部ってどんなけ人気やねん!

以前このブログに「新入生は何人入るかな?」というのを書きました。私の入っている天文研究会の新入生の話です。詳しくは以前のを見てもらえればよいのですが、ようやく新入生が入ってきて、先週新歓コンパが行われました。その今までの経過を書きたいと思います。

全国的に天文部の部員人数が増加しているという傾向は、きちんとしたデータがあるそうです。なので今年もたくさん入ってくるだろうということを、私は事前に予想できたため、ブログに書きました。そしてそれだけでなく、会長のTさんに注意を促しました。私の時代から新課程のゆとり教育が始まり、新入生は新課程の2期生です。まだまだ状況に予測ができないような年代です。

そう注意を促したにもかかわらず、Tさんは「そんなん入ってこないと分かれへんで〜。」と私の話を全く気にもとめていない様子でした。

それからわずか10日ぐらい後に、Tさんが役職に就いている人を集めて緊急会議を始めました。内容は、「今年はかなり見学者が多く、このままでは沢山の新入生が入ってくる。このままでは機材不足だけでなく、合宿所の収容人数や、バスの台数にも影響が出てくる。」というのです。それって私が10日ぐらい前に警告して否定しといたやつじゃない?と突っ込みを入れたのは言うまでもありません。

人数に影響が出ずに部活を続けられるのは15人までなので、どうしたら人数調整できるのか考えておいてくれと言われました。ところがその条件も非常に厳しく、その場でいろいろ案が出たのに、結局Tさんは首を縦には振りませんでした。

結局入部希望者を落としたくないというTさんたち上回生の方針で、入部希望者全員を入部させることになりました。その人数なんと約40人です!!なんと多いことか...。入部者が少なくて廃部寸前になっている部もあるのに、天文研究会は人数が多すぎて悩まされているのです。本当は非常に微笑ましいことなのですが、ちょっと困っています。

新入生はそれだけいるのですが、引退した4回生も含めると全員で70人以上もいます。もう部というより学級や、今の小学校の学年みたいになっています。

でもこのままの人数をキープしていけるわけではありません。実は私の代も現在は19人ですが、入部者は30人ぐらいいました。でも、みんなやめていってしまったのです。天文研究会は入る人数も多い分、辞める人数も多いのです。やはり、団結を大切にする部と違い、どちらかというと個人で活動できる天文部は、やめてもあまり部に影響が出ないからでしょう。と言えども私の大学の天文研究会はサークルではなく、学校公認の部活です。そう簡単に辞めてもらったら、それも困り者なのです。

そのような状態で始まった天文研究会の新年度。新歓コンパは身動きできないほどギュウギュウ詰めでした。まだ行き先不透明ですが、あっけにとられずに頑張っていかなければなりません。
posted by ともや at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文研究会

2006年12月17日

本当の星好きは・・・

「あなたは星を見るのが好きですか?」
「はい、星はとてもキレイなので大好きです。」

「それでは宇宙の構造や起源などに興味はありますか?」
「んん・・・。なんだか難しそうですね。興味はありますが、あまりよく分からないです。」

星のことについてあまりよく知らない一般の人と、今まで私はこういった話をよくしてきました。この2つの質問は、どちらも「星」や「宇宙」といった同じ分野のお話です。であれば、星好きはどちらにも興味があるはずです。ところが実際はあまりそうではないのです。「えっ、意味が分からない!?」それでは、お話を進めていきましょう。

私は小学生のころに天文台に星を見に行き、その美しさに感動して星の世界に入り込みました。そのころはただ単に「星を見ること(観望)が好き」だったわけです。しかし、星を見ているだけでは飽きたらず、その星がどういった仕組みになっているのか?どんな規則があるのか?ということが不思議になってきて、中学生のころに「観測」というものを始めました。観測というと、「星を見ること=天体観測」という言葉が一般化していますが、本来は間違った使い方です。観測というのは、星の動きなどを「数字となるデータを集計して解析する」ことが本当の意味です。

私はまだ大学1年生ですが、現在は天文学を専攻できる(物理学が学べる)大学にいます。そして、それと同時に「天文研究会」という部活の両方に所属しています。一般の人から見たらどちらも良く似たものだと思うかもしれませんが、実際には全く別物の世界なのです。

まず、天文研究会の方ですが、こちらには本物の星好きというのはほとんどいません。どちらかというと遊び半分で入ってきたり、神話や伝説に惹かれて入ってきた人も少なくありません。もちろん、始めから星について詳しい人もほんとんどおらず、文系が半数を占めていることからもその様子が伺えます。

それに比べ、学科の物理学の方では、驚くほど星や宇宙好きが多いのです。天文研究会の方では星の本を見せてもほとんど関心を示さない人がほとんどです。ところが、学科の方では私が授業中に星の本を読んでいるだけで、ほとんどの人が「何それ?見せて!」と声をかけてくるのです。この差があまりにもはっきりとしていて、おもしろいとしか言いようがないくらいです。しかし、これほど星や宇宙に興味のある物理学の人が、天文研究会にはあまり興味を示しません。これはなぜなのでしょうか?

うすうすお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、物理学の人は宇宙の構造などの「理論的」なことに興味があっても、星座や神話といったものにはほとんど興味がないのです。天体望遠鏡の使い方を知っている人も少なく、自ら車を走らせて星を見に行くという人も少ないようです。それに比べ、天文研究会の人は星を見ること自体に主点を置き、星を星座の形に結んだり、その神話に興味があるようです。また、天体写真を撮ったり、どちらかというと「理系が入ってこない星の楽しみ方」をしているように感じます。

観測派の私からすれば、そういう楽しみ方はあまり星を楽しんでいるとは言いがたいと思いますが、それはそれなりの楽しみ方があるんだなぁと、天文研究会に入って思いました。また同時に、物理学の人たちにはもっと本物の星空を楽しんで欲しいなとも思います。

なかなか理論や観望といったものが結びつきにくく、両方に興味のある人が少ないのが現状だと思います。もちろんこれは私が今の周りの現状を見た個人的な主観に過ぎませんが、同じことを考えている人も少なくはないのではないでしょうか?

どちらの楽しみ方が本当の星の楽しみ方なのでしょうか・・・。別に答えが見つかるわけではありませんが、最近そのようなことをたまに考えてしまいます。
posted by ともや at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文研究会