2017年03月13日

6年ぶりの空中庭園観望会

3月11日(土)に梅田スカイビルの「空中庭園☆星空CLUB」に協力してきた。大阪にいた学生以来6年ぶりの協力でかなり久々だった。初回から協力していて、当時は年に4回ほどの開催だったけど、今では毎月開催しているからすごい。

空中庭園は前から韓国人、中国人観光客が多かった。今はインバウンドでさらに増えて、半分以上外国人ちゃうかってくらい多くなっている。何語で喋りかけたらいいのか分かれへんようになってる。笑。その分来場者数もかなり増えてるから、多くのお客さんに見てもらえるのは嬉しい反響だ。一方で躊躇なく望遠鏡を触って動かしてしまう人が多いため、そのあたりの対策も必要だと感じた。

観望会では月、金星、M42、シリウス等を見てもらえた。梅田とは言え41階は直接的な光がなくて意外と星がよく見える。梅田からでもC11やとM42の輪郭や濃淡まで見れるのは自分でもビックリした。

大阪にずっと置きっぱなしで6年間冬眠状態だったC11だけど、戻ってきたのを機にまたボチボチ活躍を増やしていきたいと思っている。今後の情報は「いくやくの星空 Twitter」をご覧頂きたい。

寒い中来場してくださったお客様、スタッフのみなさん、お疲れ様でした!






▼沈む夕日を見ながら望遠鏡をスタンバイ。


▼明石海峡大橋も見えた。


▼観望会の様子。








▼どんな仕組みになってるんかよく分からんかったけど、ライトアップされた看板。暗闇ではこれが目立っていい感じだった。


▼大阪の夜景。この6年でだいぶ高層タワーが増えた気がする。ここだけ見たら大阪も東京のように見えてくる。




▼日本経済新聞2016年12月16日(金)夕刊。
観望会が新聞に掲載されるほど話題になっている。
posted by ともや at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会

2017年03月02日

空中庭園☆星空CLUB



いくやくの星空から、3月11日(土)の梅田スカイビル「空中庭園☆星空CLUB」に協力予定です。C11を持っていきます。
http://www.kuchu-teien.com/event/

私事ですが、大学卒業以降約6年間関東にいましたが、2月に大阪に戻ってきました。転勤族ではC11を持って行けずに大阪に置いたままでしたが、今後はC11での観望会もぼちぼちやろうかと思っています。

ちなみに先日の2月19日(日)に、学生以来ぶりに我々が主催で街角観望会を行いました。安定の住吉公園(南海本線住吉大社駅前)です。日曜日だったからか全然お客さんが来ませんでしたが、学生時代の記憶が蘇ったひとときでした。

ということで、11日にお時間ある方は、ぜひ梅田スカイビルまでお越しください!


posted by ともや at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会

2011年12月17日

お台場で皆既月食

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12月10日の皆既月食は、お台場海浜公園で行われた観望会でスタッフをしながら見ていた。月刊天文ガイドが主催で、ビクセンが協力の皆既月食観望イベントだ。今まで皆既月食は天候に恵まれなかったので、皆既月食を見るのははじめてだった。

東京に来ても関東での観望会の協力依頼やお誘いもあり、天文の地域を超えての繋がりの広さを感じている。狭い業界なので、地域の広さはあんまり関係ないのだろう。とは言っても職業柄土日祝日は休みを取れないので、残念がらお断りしてしまうことが多くなっている。今回の皆既月食は土曜日だけど、なんとか早上がりさせてもらい、それから首都高速を飛ばして遅れて現地入りした。

事前に朝日新聞などに告知していたこともあり、やはりすごい人だった。お台場海浜公園はフジテレビの目の前で、レインボーブリッジがよく見えるスポットだ。さらにそのバックに東京タワーが見えていて、一度で二度楽しめる絶景ポイントだ。カップルや家族連れも多く、多くの人で賑わっていた。TV局のカメラも4、5台ほど来ていて、大手が観望会をやるとこうなるかと物珍しげに見てしまった。国立天文台の懸さんによる解説だったのも人気の大きな理由だろう。2時間以上ずっとしゃべり続けてたあの話術には、ただただ関心した。

後から聞いた話、この観望会はスタッフ不足だったらしい。みんな観望会より自分で見たり撮影したいらしく、私もはじめは家で1人で撮影する予定でいた。なのでスタッフとは言いつつも、しょっちゅう抜けて撮影してたので、ずっとスタッフをやり続けてたわけじゃないけど、まぁそれは横に置いておこう。人によっては「自分で見るより人に見せる方が楽しいとか胡散臭い」とか堂々と言う人もいるけど、そもそも観望会やりながら自分も見て楽しんでるわけで、それがなければそもそも観望会のモチベーションなんか続かないだろう。(と、個人的には思うけどね。)

今回の観望会では、ケータイやコンデジでコリメート撮影に挑戦するお客さんが非常に多かった。数少ない貴重な現象を留めておきたいのだろう。とは言ってもケータイでコリメート撮影するのはテクニックがいるので、皆さんなかなか苦戦していたけど。相変わらずキレイに撮れる機種とそうでないのに別れ、相性があるようだ。私が1回生の時にケータイ別の月の写真をまとめた(コレ)けど、あの当時に比べると、今の方が撮りにくくなっているように思う。スマートフォン別コリメート撮影の写真とか並べたら面白そうだ。(誰かやってみてくだいさねっ!)

皆既月食中は幻想的な月に見とれてしまった。けど、あれは望遠鏡で拡大してしまうと赤みが薄れてしまう。肉眼や双眼鏡で見るくらいが皆既中はよさそうだ。好みの問題もあると思うが、望遠鏡や大小いろいろある双眼鏡など、いろいろなバリエーションで見る環境が整ってた今回の観望会では、そういった事を確認することができた。お客さんの方も、そういった事を見比べながら考えられる環境だったのは良い点だと思った。

そんな感じで終わったんやけど、翌朝のNHKニュースで私がバッチリカメラ目線で映ってるのにはビックリした。他にもフジテレビのニュースを1つだけやけどリンク貼っておく。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00213309.html

話は変わるが、山梨県立科学館に設置されている夜空の明るさ観測するカメラで、皆既月食中の明るさの測定結果がある。これを見ると、いかに月が夜空を照らしているのかがよく分かる。余談やけど、これやってる方にお誘い頂いたわけで。
http://www.kodan.jp/sky_brightness_lunar_eclipse_20111210/

それにしても皆既月食は肉眼でも楽しめるので、日本中で多くの人が月を見上げたはず。なんで月が暗くなってるんやろう?なんで赤いんやろう?なんで次は3年後なんやろう?? なんて疑問を持ってもらえれば、もっともっと面白くなるのに。いろんな意味で。


▼バックにレインボーブリッジと東京タワー。右側の後ろ姿が、解説している懸さん。
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▼取材の様子。
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▼フジテレビ前。
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▼翌朝のNHKニュースに映ってるで。(゚д゚)!
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posted by ともや at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会

2010年11月15日

「星空観望会 in 空中庭園」で感じた事

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11月14日で、3回目を迎えた「星のお話と星空観望会 in 空中庭園」。梅田スカイビルの空中庭園展望台だ。昨日も協力してきた。2回目は残念ながら悪天候で終わってしまったものの、今回はぼちぼち晴れて良かった。お客さんに月や木星を見てもらうことができた。3回梅田スカイビルで観望会を行い、感じた事を書こうと思う。

まず1つ目に、初回から思った事。これはココに限った話ではないと思うが、この観望会は有料ゾーン(あるいは敷地内)の中で開催されている。観望会自体は無料だけど、展望台の入場料が必要だ。駅前や公園の街角(ゲリラ)観望会の場合、お客さん側からすると「お金取られるの?」とか不審がられる事もある。そのため声をかけても無視や拒否される事もあるけど、有料ゾーンの場合は不審がられる事はほとんどない。さほど声掛けしなくても、自然と人が集まって来るのでやりやすい点がある。しかも対象は街角観望会のターゲットである一般客(天文にあまり興味がなかった人)なので、この上ないことだ。

2つ目は外国人が多いことだ。梅田スカイビルは、イギリスの高級紙「THE TIMES」が選ぶ「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」の1つに選ばれている。選ばれたビルは大阪はもちろん、日本でもただ1つだけらしい。ツインタワーを屋上で連結するという、独特なデザインだ。デートスポットとしても有名で、観光スポットとしても有名だ。そのため観望会の時間帯のほとんどが、カップルと外国人観光客で占められている。

なので観望会を行うと、外国人客を相手にすることが多い。始めは英語を勉強しないといけないと思っていたが、どうやらそれだけではダメらしい。英語ではなく、韓国語や中国語で質問して来る客。さらには何語かすら分からない言語で質問して来る客まで様々。せめて英語で質問して・・・・・と言いたくなってしまう。さらにややこしいのは韓国語。日本語と発音も似ているので、ややこしくて仕方ない。日本語でしゃべったら日本人じゃなかったとか、英語でしゃべったら実は日本語をしゃべれる外国人とか、もう何度あったことやら。。

とりあえず言葉の壁が大きい。ちなみに木星は韓国語で「もくそ」らしい。今回学習した。日本語・英語・韓国語・中国語は、最低限の用語を覚えるなりメモする必要があるなと思った。通常の観望会ではなかなか経験しないことだと思う。

3つ目は高層ビル特有の環境だ。梅田スカイビルの場合、展望台は高さが173m(41階)にもなる。そのためビル自体の揺れが大きくなる。体感は全く何も感じないが、望遠鏡で拡大するとかなりユラユラする。なのであまり拡大できず、低中倍率で見ざるを得ない点がある。揺れが激しいので、光軸合わせも全くできない。大口径望遠鏡の場合、あまり本領を発揮できなかったりする(一般客対象で気づかれることはほとんどないので、問題ないと言えば問題ないけど)。

他にも強風の問題がある。高度が高いので、看板類は一切使用できない。また機材も風で飛ばない工夫をする必要がある。幸い今まで強風の日はなかったけど、地上での観望会以上に意識して注意する必要がある。あの高さから物が落ちたら、ただ事では済まない。六本木ヒルズの観望会は、たびたび強風で中止になると聞く。

そして雷もやっかいだ。屋上が展望台になっている梅田スカイビルの場合、避雷針が目と鼻の先にある。そのため雷曇が規定圏内で発生した場合、展望台が閉鎖されてしまう。第2回目は雷曇が近いので中止の可能性があると言われた。雷曇が発生している場合、曇っていても粘るというやり方ができない場合もある。

ひとまず感じた事をまとめてみたけど、他にもいろいろあるだろう。様々なメリット・デメリットがあると思うが、個人的には高層ビルの屋上でやるメリットは大きいと思っている。梅田という大都会でも、直接的な灯りから離れるだけでこれだけ見えるのかと、我々天文ファンでも思うほどよく見える。また人気観光スポットだけに、来客数もかなり多い。ロマンチックなデートスポットとかけ合わせるのもGoodだろう。外国人の旅の想い出にもGoodだろう。とりあえず何でもいい。天文に興味なかった人たちが、天文に感動や興味を持ってくれれば良いと思う。

展望台での観望会は、天文施設とは異なると思っていたゲリラ観望会ともまた違うおもしろさがある。知らないだけで、まだまだ違う観望会の在り方もあるのだろう。観望会は本当に奥が深いと思うからやめられない。
posted by ともや at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会

2010年09月13日

観望会で使えるケミカルライト

今回は観望会で使える、ちょっとした小ネタを紹介したいと思う。実際に便利だと思うものの、ググッても全然ヒットしない内容だ。それは、観望会でスタッフは名札をするだけでなく、ケミカルライト(サイリューム)を身に付けるというもの。ケミカルライトは祭りやイベントなどでよく利用され、真ん中をポキっと曲げると、化学反応で一定時間発光するというものだ。

このネタを始めて知ったのは、2007年の七夕のゆうべだ。当時はスタッフがブレスレットタイプのケミカルライトを付けることになった。ブレスレットタイプは夜店などでもよく売っているので、知ってる方も多いだろう。観望会と言えば、星がよく見えるように周辺の灯りを消すことが多い。その為、スタッフが名札をしていても、暗くて分かりにくい。来客数の多い観望会では尚更だ。そんな中、光っているサイリュームはとてもよく目立って分かりやすく、スタッフ同士も探しやすい。

七夕のゆうべの2年目からは、ブレスレットタイプから6インチのスティックタイプへと進化した。これはブレスレット以上に明るく発光し、ライブ会場などでも使われているものだ。これを名札にぶら下げて使用した。この明るさのインパクトはすごい。ケミカルライトについてちょっと調べてみると、イベントでは結構定番のようだ。あの祭りはイベント関係者も多いので、その点よくご存知だったのだろう。ところが天体観望会では、他にケミカルライトを使っているのを見たことがない。

アマゾンでも「ケミカルライト」で検索すると、いっぱい出てくる。比較的入手は容易だ。ただ安物は光り方が貧弱だったり、発光時間が短かったりする。中には5分や15分くらいしか発光しないような物まである。なので観望会で使用する場合は、その点をチェックした方がよいだろう。4〜8時間以上発光するタイプなら安心だ(観望会の時間にもよるが)。業務用で大量注文できるところもある。

ただケミカルライトはコストがかかるので、頻繁に観望会を開催する方には難しいかも・・・しれない。だけど数少ないイベントで、さらに大規模な観望会であれば、使用する価値は十二分にあると思う。ぜひ観望会主催者の方、検討されてみては?(笑)


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▼観望会終了後、車のダッシュボードに並べて遊んだ。6インチステックタイプのケミカルライト。色もいろいろ。リーダーや役割分担で色を変えると便利。
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2010年07月19日

大人数の誘導の仕方

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ブログじゃなくてTwitterでもよいかと思ったけど、思う事があったので書いておく。結論のない文面ではあるが、そんなものがあるんやなー、程度に受け取ってもらえればありがたい。最近私がやっている観望会は、来客数がケタ違いなほど多いことがある。2、300人くらいでは、もう驚くこともなく、4千人近くと言うこともある。この人数をどうやってさばけばよいのだろうか?

私はこれまで様々な観望会をやってきた。学生なのでまだまだ経験は少ないものの、個人的に合計は推定1万人以上は対応していると思われる。数人程度の観望会から4千人弱まで、人数も様々だ。ただやっぱり1人1人の中身を充実させようと思えば、100人くらいまでが限度かな、と個人的に思う(もちろん観望会の形式や対象者によっても違うが)。

私はもともと大人数がいいとか、そんな考えはあまり持っていない。やってるうちに、自然と人数が増えていった経緯がある。やはり1人あたりの充実度を増やすために、人数制限しようと考えたことは何度もある。有料にして来客を減らそうとか、先着チケット制にしようとか。でも課題や反対意見もあり、実現には至っていない(混雑して安全面が確保できない場合は、この限りではないが)。

これほど大人数になれば、問題となるのはその誘導の仕方だ。去年の七夕のゆうべでは、プロの警備員が3名やったか配属された。彼らは普通の警備員ではなく、イベントなどの大人数の誘導の訓練を受けた、特殊な警備員らしい。観望会会場内の仕切りをうまく調整し、人の流れを調整していたらしい。もちろんそういった訓練を受けた特殊な方のため、普通の警備員よりお値段は高めらしい。他にもとある専門学校の学生も警備を担当した。その方たちもプロを目指す人のため、誘導などは訓練されているらしい。

ところが私から言わせれば、不満がいっぱいあった。確かにイベントとしては適正な誘導だったかもしれない。だけど回転率が良くない観望会では、沢山の人を流されても対応しきれない。おかげで一時、会場は心斎橋筋並に混雑し、三脚に蹴まずく客までいた。何がプロや!こっちの観望会スタッフの方が、よっぽど上出来や!と、イライラしたものだ。

同様の意見を持つ人も多数いたため、今年度は私が改善を提案し、実行する事になった。まずゲートの誘導には専門学校生と、観望会経験者のスタッフの両方を配置する事にした。これで双方の目から状況を判断できると思った。そして誘導スタッフにも、普通のイベントほど人数を流さないようにとお願いした。いずれにせよ観望会ばかりは、経験のない人だけで誘導させるのは無理があると判断したためだ。

そして今月初めに、七夕のゆうべが開催された。今年は残念ながら雨天で観望会は中止になったものの、ホールのロビーで代替えの展示が行われた。その場にプロはいなかったものの、誘導は専門学校生が行った。その時に思ったのが、誘導のうまさだ。去年とは違い、普通の誘導には、専門学校生の動きが全く違った。チームワークがいいと言うかなんと言うか。お客さんの動きを読み取った誘導と言うか、数少ない発言や動きだけで誘導していた。しかも全く私語をせず、各自うまく散らばって全然スタッフが固まらない。全くムダのない動きだった。こちらの観望会スタッフとは、似ても似つかぬものだった。

観望会スタッフの場合は、私も含め誘導にそこまで深く考えた事がない。説明や誘導するはずが、自然とスタッフが固まって雑談。お客さんの誘導をするべき人も、何人も固まって同時に誘導。休憩しているスタッフも、会場のド真ん中で雑談。1人1枚に配ればいいはずのビラも、何人同時に持っていることやら。
講演会をされたとある大学の先生も、理系ばかりが集まるイベントとはまた違うね。みんなうまいね。とおっしゃられ、専門学校生を褒めていた。

そこで私は思った。観望会スタッフは、私も含めそもそも誘導の仕方について何も分かってないのではないか?どこで誘導の仕方を勉強したのか?コーンを並べればよいと思っているのではないか?しかもそのコーンの並べ方自体、本当に分かっているのか?人が心理学的にどういった動きをするのか分かっているのか?本当の誘導とはどうであるべきなのか?結局何も分かっていないのではないか?始めてそういった問題に気付かされた。

もともと観望会スタッフは観望会をやるスタッフで、本来誘導する人ではないのもあるが。。でも現実にはほとんどの観望会で、観望会スタッフが誘導している。よくよく考えれば、普通のイベントでは警備スタッフがやってる。ところが警備スタッフは、観望会の警備・誘導が分からない。一方観望会スタッフは、誘導がその道の人ではない。そんなギャップのある背景があると思う。双方のよい点が、うまく融合できないだろうか?

少人数の観望会ではそこまで考えさせられることはない。良くはないけど、なんとかなる部分がある。だけど、短時間で1、2千人以上の大人数になれば、問題が明るみに出てしまう。もうちょっと誘導の仕方について、考え直すべきなのかもしれない。(かと言って、具体案がこれ以上思い浮かばない。と言うか私たちは何も分かってない。でも問題や改善するべきである事だけは分かっている。そんなオチ。)


上画像:
プロの警備員が配置した仕切り。この配置の仕方にポイントがあるらしいが、素人にはよく分からない。ぜひ、プロの技を盗みたいところだ。
posted by ともや at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会

2010年07月06日

七夕のゆうべ in 四天王寺2010

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今年で早くも3回目。「七夕のゆうべ in 四天王寺」が7月3日に開催された。もう言い飽きた感もあるが、我々のグループの結成のキッカケになったイベントだ。今年も観望会が予定され「たなばた星空観望会」と名付けられた。今年は私が、観望会の名ばかりリーダーをすることになり(と言うか気がついたら名簿にリーダーになってた)企画とかいろいろしたつもり。

だが!しかし!当日はあいにくの土砂降り。前日の天気予報や天気図を見ても、どう転んでも雨を回避する程度の天気にしかならないだろうという予報だった。予報通り土砂降りで、第1、2回目の運のよい晴れとは違い、始めて中止になってしまった。もともとこの観望会は、梅雨真っ只中で、さらに万人規模の大きなイベント。2008年の第1回目で観望会スタッフを募集する時に、多くの施設や団体に協力を断られた経歴がある。そして回り回ってようやく西はりま天文台にOKを貰え、私たちが協力した経緯がある。(詳細は過去のブログ記事へ)

去年の2009年度の七夕のゆうべは、イベント全体で45,000人、その内観望会は3時間で3,824人だった。観望会は単純計算で10分に200人が来られた事になり、日本中でもこれだけ大きな観望会は類を見ないと思われる。去年のスタッフから誘導に改善点があると多くの方からご指摘頂き、今年はかなり頭をひねって、私がいろいろな誘導方法の改善を提案した。その案は実行される事になったが、雨天のため本当に良かったかどうかは、結局分からないまま終わってしまった。

今年は観望会と「シアター・オブ・スタープラネタリウム(全国同時七夕講演会)」と話が並行して、同じスタッフで打合せが進行した。これは雨天時も考慮するなどいろいろ理由はあるが、結果的にこの方針は良かったと思う。この講演会は四天王寺境内の和光館というホールで行われた。このロビーで望遠鏡展示と常磐大学提供の「さわれる天体写真」の展示とその解説を行う事になったのだ。来客は365人だった。

観望会は中止になってしまったものの、さわれる天体写真の解説に、一部のスタッフに協力してもらう事ができた。とは言え半分以上のスタッフに協力して頂くことは出来なかったが、半分近くのスタッフに協力してもらえた。代替えの企画がなければ、全員がそれで終了になっていた。お客さんの反応も良く、ぼちぼち良かったのでは、と私は思うが、他の人はどう思われただろうか!?もちろん本当は観望会をやりたかった、と言うのは全員共通の意見だと思うが。

何分このイベントは観望会だけでなく、イベント全体で話が進行している。後援に大阪市や大阪府教育委員会などもいる。その為、広報に地下鉄などにポスター掲示をしてもらえるなど、宣伝方法も観望会としては日本ではかなり大掛かりなものだろう。その効果が去年3,824人来客という数字を叩き出していると思う。一方で観望会単品で見た場合、月齢などに合わせて日程を選べないや、打合せにかなり以前(今年は4ヶ月前)から話し合いが必要などの点もある。まぁこの辺りは仕方がない思うが、あまりフットワークがよいとは言いがたい。その為、悪天候中止になる確率が高い観望会の場合、打撃が大きい部分がある。

とは言いつつも、去年、一昨年参加されたスタッフは、ほとんどが今年も協力される予定だった。新規参入はハードルが高いものの、スタッフのリピート率は相当高い。自ら名乗りを上げて協力をしたいという団体がほとんどだ。それほど、この観望会の有効性は高いと思う。これは口ではなく、実際のあの大人数、そして天文にそれほど興味のなかったお客さんと対応しないと、なかなか分からない事だと思う。

来年も開催されるのかどうか分からないけど、ぜひ継続して欲しいと思う。


▼今年度、たなばた星空観望会にご協力予定だった全団体(全66名、望遠鏡35台)

兵庫県立西はりま天文台
いくやくの星空
チーム・はりま宇宙講座
KOZU29
星空公団
豊中天文同好会
黄華堂
近畿大学
関西学院大学 天体観測ぷらねたりうむ
甲南大学天文同好会
大阪市立大学天文部
兵庫県立大学西支部天文部


▼「七夕のゆうべ in 四天王寺」公式HP
http://wagamachi-ooe.jp/

▼全国同時七夕講演会2010
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/tanabata/list.pl?lid=8204876331_20r0SHDixWF8c_12xyGb9qNZaYg&mode=detail&pid=P27


▼過去のブログ記事
・七夕のゆうべ in 四天王寺2009 気ままに語る星物語/ウェブリブログ
 http://star-story.at.webry.info/200907/article_1.html

・七夕のゆうべで天体観測会 気ままに語る星物語/ウェブリブログ
 http://star-story.at.webry.info/200807/article_3.html


▼さわれる天体写真
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▼望遠鏡展示
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posted by ともや at 03:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 観望会