2019年09月26日

コスモアイル羽咋@

1年前のことやけど、書いたまま公開してなかったら、今更ながら公開。

石川県の「宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋」に行ってきた。天文ファンはご存知だろうか?ちなみに私はこの博物館を全く知らなかった。有名所ではないかもしれないけど、想像を絶するすごいところだ。


▼まず外にはロケットが待ち構えている。昔なんばのロケット広場にあったのH2-Aレプリカみたいに、レプリカが・・・。
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▼えっ!!!Σ(゚Д゚)
そうなんです!ここは本物が所狭しと展示されているすごい博物館。こんな田舎に信じられない。
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▼愛車と先程のロケット。
これはNASAのマーキュリー計画で使用された、レッドストーンロケットだ。第一段、第二段の部分は、実際に飛行したものを回収した実物らしい。決してレプリカではない。
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▼外にはニュートンのリンゴの木があった。東大からおすそ分けされたニュートンのリンゴの木は兵庫県立大学西はりま天文台にもあったが、実がなっているのははじめて見た。
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▼博物館に入ってすぐは、アポロの月面移動車が。これはレプリカだけど、アンテナは本物と同品らしい。この博物館は実物が多いが、実物でなくても本物と同品とか、なにかしら関連されたものがほとんどだ。
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▼学生の頃、ゼミで21cmの電波望遠鏡を制作して電波観測したのを思い起こさせる。笑。
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▼シートには実際に座ることができる。月面移動車に座るなど、なかなかない経験だ。
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▼ここからは有料ゾーンだ。日本人宇宙飛行士のサインが並んでいる。
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▼先頭のロケットで打ち上げられた、NASAのマーキュリー宇宙船。有人飛行で旧ソ連に遅れを取り、アメリカがNASAを設立して宇宙へ人を送り込んだ宇宙船だ。1人乗りで見るからに窮屈そうだ。この宇宙船の内外のパーツは、実際に使用されたものと同じ材料で作られているらしい。
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▼旧ソ連のボストーク宇宙船。あのガガーリンを乗せた宇宙船で、地球に帰還したカプセルだ。

この展示されているボストーク宇宙船は、実際に宇宙を飛行して帰還した実物らしい。なかなか見れるものではない。大気圏の再突入で表面が焼けているのが分かる。

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▼旧ソ連のモルニア・サテライト。

これは通信衛星で、旧ソ連全域にラジオとテレビの同時放送を可能にした衛星だ。これはバックアップ機の実物。

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そのAに、つづく・・・


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2018年03月10日

天体シリーズ切手



2月7日から、天体シリーズの切手の第1集が発売された。早速郵便局で2セット購入した。

これは全4集らしく、国立天文台やNASAの様々な画像が使われているようだ。全体的にホログラム箔が使用されており、角度によってキラキラと光って綺麗だ。

発行部数は350万部らしい。全国の郵便局やオンラインサイトで購入可能なので、天文ファンならぜひ抑えておきたいところだ。

特殊切手「天体シリーズ 第1集」の発行 - 日本郵便
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2017年12月13日

御殿場の晴天率

今から5年前、半年だけ静岡県の御殿場市に住んでいた。富士山と箱根山の麓に位置し、一番くぼみの部分である御殿場駅で標高約450mになる。当時の私は、中心部から富士山を登っていった標高約520mの所に住んでいた。御殿場に住んでいたと言えば、星がキレイそうでええやんとよく言われる。5合目の御殿場口は、星見スポットとしても有名だ。しかし、市内の晴天率はかなり悪い。

御殿場市街は富士山と箱根山の窪みに位置するので、そこで空気が停滞して動かないのだ。1年を通してほぼ無風だ。下の写真を見て欲しい。どちらも箱根側から撮影したものだけど、晴れているのに御殿場市の上空だけ雲が浮かんでいる。しかも風がほとんどないため、動かずにずっと停滞しているのだ。市内から見上げれば、曇り空だ。

▼乙女峠から撮影(2017年)


▼三国峠から撮影(2012年)



特に梅雨の時期は恐ろしく、湿度80%を切らない日が続き、道路も霧で視界が20、30mしかないこともザラだ。信号も見えないので、前の車がブレーキを踏めばその先は赤信号だろう的なレベルだ。除湿機は必需品で、洗濯物の外干しなど2日経っても乾かない。

そんな中晴れて撮影できた、富士山と御殿場市街の天体写真だ。あまり星が写って無くて失敗作だけど、その後晴れなかったので撮り直せていない。



こちらは当時の自宅から撮影したオリオン座だ。晴れればめちゃくちゃキレイに見える。ただ肉眼で分かるレベルで透明度は低い。



もちろん同じ御殿場市でも、5合目まで登れば全然違ってくる。ただ、空が暗ければ星が見えるというものでもないことを、御殿場に住んでつくづく感じた。個人的に、富士山周辺で星を見るなら富士宮口で見たい。
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2017年12月01日

関西の光害




ホームページの「関西の星見スポット」で公開している「関西の光害」の衛生写真を更新した。上画像がそれだ。以前のからNASAの衛星写真自体が更新されている他、スポットも増えている。

上画像の表示のさせ方は、こちらからGoogle Earth KMZ Documentをダウンロードし、Google Earthで開くと関西の星見スポットが表示されるようになる。



光害の表示のさせ方は、Google Earthのレイヤにて、下記をチェックすると表示される。
「ギャラリー → NASA → 衛星画像 → Earth 街の明かり」



ちなみに関西以外の地域も下に並べてみた。やはり関東は明るい。そして名古屋周辺も明るい。やはり3大都市周辺は明るいのがよく分かる。

▼関東はやはりめちゃくちゃ明るい。星を見る環境とは遠い。



▼長野は宇宙県と言われるだけに、このあたりはやはり暗い。名古屋周辺は結構明るい。



▼四国、中国地方はいい感じ。



▼九州。



▼東北。



▼北海道。
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2017年11月26日

久々の神野山

先日7年ぶりぐらいにフォレストパーク神野山に星を見に行ってきた。学生の頃は月に何回も神野山に行ってたけど、就職してからははじめてだ。そしてC11を久しぶりに暗い星空の下に持って行った。

何も知らずに神野口ICから登っていくと、約1km手前で通行止めに。Σ(゚Д゚)



前の台風21号の影響で、土砂崩れによる通行止めらしい。
調べたら山添ICから北側に回って行くルートでは行けるらしいので、そっちから行った。

行ったら平日にも関わらずやっぱり他に見ている人がいて、人気ぶりさは健在のようだ。それどころか最近は星を見に来る一般客が多くなってきているとか。一方車のライトを付けて入ってくるので、写真を撮る人は別の所に行ってしまったとか。嬉しいことやら、悲しいことやら...。

久々にまともに見たC11はやっぱりいい。M42がまるで写真のよう。重たすぎるのが難点だけど、やっぱり重たいだけのことはある。隣にいた人が馬頭星雲見えるんちゃうか?とのことで導入してみたけど、さすがに見えなかった。

ついでに固定撮影でオリオン座も撮影した。
ノイズ処理が遅すぎて、設定した枚数の半分しか撮れなかったので、歯抜けな写真になってしまった。天体写真だとダークフレーム撮って処理するし、撮影ごとにノイズ処理する必要がないことを、帰ってきてから気がついた。カメラ買い替えてからあまり長時間撮影してなかったので、次回は設定を間違えずに撮影したい。



▼通行止め情報は神野山のブログで。
http://fpkonoyama.blogspot.jp/
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2011年08月29日

パネリストをやった

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なんだかんだで4ヶ月以上ぶりの更新となる。大学1回生からブログをはじめて更新しなかった最高記録が1ヶ月ちょっとほどだから、相当更新していなかった。就職してからというもの、自分の時間の取れなささに、学生時代がいかに楽だったかを思い知らされる毎日を過ごしている。とは言うものの、忙しい中で限りある時間の使い方をよりいっそう意識するようになり、少なくなったもののぼちぼち天文生活は継続している。そんな中、8月7日〜9日に開催された、第25回天文教育研究会@名古屋市科学館でのテーマセッション「天文教育のニューウェーブ」にてパネリストをやってきた。

はじめこのパネリストの依頼メールが来た時、正直断ろうかと思った。既成概念を超えた新たな天文教育普及活動の可能性を探ってどうちゃらこうちゃらというコンセプトにはとても賛同したが、いくやくの星空がとてもその要望に答えられるとは思わなかったからだ。確かに同年代では活動している方に入るのかもしれないが、実際にはもっと上を行く方々も沢山おられる。そんな中でパネリストをやってもいいのかと思ったからだ。それにすでにメンバーの大半が大学を卒業し、今度の活動は未定というのもあったからだ。

私達は活動を続ける上で、2手のパターンに分かれることを感じている。どれほど活発に活動している団体であっても、公の場(学会や研究会)で発表を全くしない方々。それと積極的に発表する方々だ。地元で20年以上に渡って数万人以上を対象に観望会をしている同好会であっても、研究会などにはほとんど知られていない同好会だってあることも知っている。

発表しない方々の理由の1つに、観望会の対象は小学生や一般市民の方々であって、関係者に発表しても普及活動にならないというのがある。これらの考えをお持ちの方々は、大抵ベテランの方が多い気がする。人に頼らずとも、観望会のノウハウを十分にお持ちなのだ。世界天文年以降、草の根的な活動をまとめよう的な動きが湧いているが、実際にこういった方々をまとめるのは難しいのではないかと個人的に感じている。

話はそれたが、いくやくもさほど発表などに力は入れてこなかった。さっきの話のベテランという意味ではないが、身内の身内でなーなーでやっているので、話を大きくする気自体がそもそもなかったのだ。

しかし知らないだけでやっているグループもいろいろあるんやよ〜的な事も伝えられたら、なにかしらのいい影響もあるのでは?なんて思ったりして引き受けることにした。それに最近の若者の天文離れも浮上しているが、私の周りにも草の根的ながらも活動している人は沢山いて、年配方々の言ってる事とも多少ギャップがあると感じているのもあるからだ。

いざプレゼンしたものの、相変わらず中身のないものになってしまったのでこれで良かったのかよく分からないが、多少なりともよい影響を与える事ができれば幸いだ。
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2011年03月19日

ようやく大学卒業

いろいろあって長かったけど、ようやく大学を卒業できた。今振り返れば、本当にいろいろな思い出の詰まった学生生活だった。
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ちなみに卒研は、自作の口径1m電波望遠鏡で、銀河系の21cm線の観測を行った。最後の最後までデータが取れずに半ば諦めかけていたけど、なんとか21cm線を受信することができた。みさと天文台の8m電波望遠鏡でも同じく観測をさせてもらい、いろいろと貴重な経験ができた。
(下写真:左がみさと天文台8m、右下が自作1m電波望遠鏡。比較観測の様子。)
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4月からは東京で社会人の予定。物理どころか理系とも関係のない業種やけど、アマチュアとしては機会があれば活動していきたいと思っている。
posted by ともや at 23:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 天文