2009年10月28日

天文部目線からの「宙のまにまに」

このネタをブログで書こうか迷っていたけど、やっぱり書くことにする。最近天文書でも萌え本が出てるのは、天文ファンならご存知だろう。私は個人的にオタクや萌え系には興味のカケラもない。そんな中、リアルで正しい天文部を描いた「宙のまにまに」がアニメ化もされ、アストロアーツも全面協力してるのが星ナビでずっと掲載されている。そんなにいい物かと、アニメを見てみた訳だ。

いつもの事ながらココで書く内容は、あくまで私の個人的な主観に過ぎないことを、あらかじめ断っておく。私は基本的にアニメは見ないので、アニメの評価はできない。なので天文部としての主観でのみ評価する。もう言う間でもないけど、私は高校・大学共に天文部だ。

始め見出した時は、言われているように結構リアルに天文部が描かれているなと率直に思った。生徒会長が天文部の活動に理解を示さないなど、本当に実際とその通りだと思う。天文部は夜間の活動で、一般的な部活と考え方も活動も違う。また雨だけでなく、曇ったけでも活動できないなど、活動が大きく制約されてしまう事。そして夜間中星を見ていて、朝にグッタリ寝てしまう様子など、なかなか頷ける内容が多いことに共感した。実際に私も経験した事が多い内容だ。

また途中で他の高校との交流観望会など、高校の天文部としてはなかなか有意義な活動ができているのではないかと思う。実際に高校生天体観測ネットワークとかがあるけど。合同で流星の観測をする様子などは羨ましく思った。手づくりプラネタリウムもすばらしい。私が高校時代はそんな事はしなかった。と言うかできなかった。星座もアストロアーツが協力してるだけあって、とてもキレイだった。星の瞬きまで再現され、さすがアストロアーツと言った感じだ。アストロアーツと手を組んだことは、あらゆる面でプラスになっているように思う。

一方で、いろいろ言いたいこともある。リアルな天文部を描いていると言いつつも、やはりアニメはアニメにすぎない。結局は大半がアニメで、天文はオマケ程度の印象。もちろん天文をメインに押し出している回もあるけど、ちょっと星を見ただけで終わりの回もある。天文をメインの印象として見る事自体間違っているのかもしれないけど、その先入観で見るとかなり期待外れだろう

結局これはあくまでアニメとして見るもので、天文を勉強する用にはほど遠いと思う。天文部の雰囲気を知るにはいい感じだと思うけど。だけど高校ならまだ分かるけど、大学の天文部でこのなーなー気分でやるのは、私的にはどうかと思う。実際そう言った部員もいるけど、いつもどうかと思っている。(まぁその辺はコメディも入ってるけど)

マンガで勉強したいなら、もっといい本がある。えびなみつる著の「星を見に行く」とか。まぁ萌え系が好きな人に、こんな話をしても話の論点が違うんだろうけど。でも間違ったことは書かれてないので、変にUFOとか書いた意味不明なアニメよりは勧めやすい。そう言った意味では、笑いも交えて楽しめるし、オススメもできると思う。
みなさんは宙のまにまににどんな感想を持たれただろうか・・・。

▼宙のまにまに
http://www.mmv.co.jp/special/soramani/index.html


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posted by ともや at 02:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 独り言

2009年07月30日

夜の活動が分からない人たち

当たり前の話だけど、星は夜じゃないと見えない。すると天文ファンや天文部は、自然と夜行性になってしまう。夜になると活動を始める。ところがこのことをストレートに受け取れない人たちが世の中にはいる。まずは警察。夜中に暗闇でいてると、不審者扱いする。また星を見に夜に出かけると、これまた不審者扱いする。

昔吉野で星を見ていた時、近所の人に通報されてパトカーがサイレンを付けて来たことがあった。騒いでた訳でもなく、ただ星を見ているだけだと説明しても、通報された以上は移動してもらわないと困ると言う。その時は電車で来ていた人もいて、全員がすぐに移動できる状態じゃなかったが、仕方なしに移動した。これと同じような経験を、ボーイスカウトのオーバーナイトハイキングでも経験している。

2つ目の例が高校の天文部の顧問だった。3年の時に顧問が変わり、新しくとりあえず就いた物理の先生だった。夏合宿で天文施設に行った時、快晴だったので望遠鏡を出してワイワイ星を見ていた。車のない高校の頃は、星を見に行くのは数少なくて貴重だった。ところが、顧問は深夜になったら早く寝ろよと意味の分からないことを言い残し、自分は日付が変わる前に就寝してた。もちろん自分たちは明るくなるまで、星を見続けたのは言うまでもない。

朝になってから寝て、昼頃に起きるのが天文部のパターン。この合宿は2か3泊くらいだった。ところが朝9時頃に顧問が起きろと言って起して来た。ありえね〜。とりあえずと言えども、よく天文部の顧問についたなぁと、みんなで愚痴り合ってた。多少カチンと来た私は、顧問に天文部の活動について説明をし、昼まで寝れることになった。

天文部は昼間何してるの?と言われながら、深夜まで星を見てると怒られることもある。ならばどうやって、どのタイミングで活動しろと言うのだろうか?天文の夜行性が、世の人に認識してもらうことはできないのだろうか...。今のややこしい時代は、やはり難しいのだろうか...。
posted by ともや at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言

2009年07月23日

悪石島ツアーが雨だから返金しろだと?

Yahoo!知恵袋であり得ない質問が、ネットで炎上している。質問の題は「悪石島ツアーに息子が参加したのですが、ツアー会社に一部返金に応じて貰えないの...」と言ったもの。何はともあれ読んで欲しい。

▼コレ!!まずは読んで!!
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?page=2&qid=1128570471


読んで分かると思うが、質問の内容があまりに低レベルで、アホらしいにもほどがある。解答の数も数百あるが、同情するコメントはほとんどなく、否定的なものばかり。たまに助言がある程度。Yahoo!知恵袋での質問だけど、2chでも話題になっている他、なんとニュースにまでなっている。

そもそもこの質問者は、自然というのがどういう物なのか、全く理解していない。一般の人なら同情する人がいるかもしれないけど、天文ファンで同情する人など誰もいないだろう。そりゃ悪天候でテンションが下がることはしょっちゅうある。時間とお金をかけて期待した天文イベントが、曇られた時のショックは相当だ。だけどそれが自然というもの。人間は自然の驚異には立ち向かえない。

そもそも日本の平均晴天率は、3分の1程度。晴れることより、曇られる確率の方が高い。それで曇って見れなかったからとか、そんなんで返金してたら、旅行会社は潰れてしまう。だいたい規約にも書いてるし、返金してもらえないのは常識。

子供に日食を見せたいとあるけど、日食なんてのは1、2年に1回のペースである。わざわざ悪石島に行くより、他に行った方が格安で、設備もよく、気持ちよく楽しめるだろう。だけどなぜ今回みんな悪石島に集まったのか?そのこと自体分かってない。話題に乗って行ったとしか思えない。それに今回の皆既帯は、悪石島以外に沢山あったはず。

そしてローンなどを切り崩して214万円したとある。だけどこんな大金を使うなら、普通もうちょっと下調べするものでは?この人はお金で自然を買えると思っているような気がする。自然ってのは、お金に変えられるものではないし、思い通りにいくものではない。だからこそ、自然がすばらしいんじゃないのか?コメントに「高い授業料だと思えばいい」と目立つが、それはちょっと違うと思う。

今回の日食は、見たくても見れなかった人も沢山いてる(テスト中だった私のように)。そんな中、悪石島に行けただけで、幸せだと思わないのだろうか?見れなくても、6分間も暗闇が続いただけで、貴重な経験だったのではないか?それを楽しめない人に、自然を楽しむ資格はないと思う

周りの人は楽しみ、悪石島の島民が、どれだけの苦労をしたのか。また悪石島に行けなかった人たちに、謝れと言いたい。
まぁこのネタは「釣り」だとの声もあるけど・・・。むしろ釣りであって欲しい気もする。


▼アメーバニュース
悪石島日食ツアー暴風雨「カネ返せ!」は通用するか
http://news.ameba.jp/weblog/2009/07/42163.html

▼エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/column/20090723/Getnews_22771.html
posted by ともや at 16:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 独り言

2009年07月18日

日食グラス回収の報道はややこしい

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ビクセンの日食グラスに遮光板が外れる不具合があり、回収のニュースが流れている。このニュースを見てほとんどの人が思ったかもしれないけど、市販されているビクセンの日食グラスも全部不良品なのか?ということだ。昨日見たニュースでは、科学技術振興機構(JST)以外何も言われておらず、思わずビクセンのHPで確認をしてしまった。

該当品は2008年に製造され、学校や科学館などにサンプルで配布されたもの。市販されているものは、それから改良をして販売しているため、問題はないらしい。ちゃんとニュースでそう言う事まで言ってくれないと・・・。ビクセンに問い合わせが殺到してそう。

それにしても重要な遮光板が外れるって、いっけん初歩的な不具合のように思えるんだけど...。かなりの数を売る訳だから、もうちょっと力を入れて作らなかったのかな?1,500円と、日食グラスの中では高額で、その分安全性がバツグンだったはずでは?まぁ唯一不具合が市販品でなくて良かったと思う。


▼サイエンスウインドウ誌付属「日食グラス」不具合のお知らせ - Vixen
http://www.vixen.co.jp/cs/sp-support.htm

画像提供:科学技術振興機構(JST)



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2009年07月09日

友の会のすごさ

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私は西はりま天文台の友の会の会員になっている。年会費2,000円で、毎月冊子の「宇宙NOW」が送付されたり、例会への参加、レストランやショップの割引などの特典がある。遠いので友の会の例会に行った事はなく、ほとんど宇宙NOW代だと思っていた。ところが今年はバージョンアップしている。

まずビクセンの日食グラスが送付されてきた。さらに西はりま天文台オリジナルの、日食のTシャツが送られて来た。会員の公募のデザインの中から選ばれたらしい。販売は天文台のミュージアムショップで1着800円らしい。

会員が多いから大量生産で元が安いんだろう。だけど年会費2,000円でこれだけサービスを受けられれば上等だろう。公共施設の強みかな。天文施設に限らず、やっぱり公共施設はせっかく税金で運営されているんだから、どんどん利用していくべきだと思う。

▼西はりま天文台 友の会
http://www.nhao.go.jp/tomonokai/tomonokai_index.html
posted by ともや at 18:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 独り言

2009年06月10日

「星界の報告」を読んで

ガリレオ・ガリレイ著の「星界の報告」。望遠鏡での発見や地動説のことなどが書かれていて、世界を震撼させた本だ。分かりやすく書かれていたため、当時ベストセラーになったらしい。ところがそれがきっかけでガリレオは宗教裁判にかけられることになってしまった。実はこの星界の報告を日本語訳した本が出ている。第1刷は1976年発行で、2008年には第20刷発行のようだ。意外と売れているようだ。これをアマゾンで買って読んでみた。

人によっていろいろな捉え方があると思うけど、ここではあくまで私の感想を書くことにする。真剣に受け止めず、子供の読書感想文程度の感じで読み流して欲しい。

第一印象は、かなり理屈っぽい。今となれば、我々は月が球形をしているのは当たり前だ。ところがなぜ球形をしているのか、いろいろな例を出して検証・説明している。そもそもガリレオの言ってることは、現在の天文学では当たり前で、基礎的なことが多い。それを1つ1つ実証しているため、若干読み飽きる感がある。そこまで掘り下げんでも、そんなこと知ってるよ〜って思ってしまう。でも当時はここまで丁寧に書かれた本ですら、世間の同意を得られなかったのだから、それはそれでまたすごい。

読み飽きた感はあったものの、新鮮さもあった。学問が発達する段階は、こんな感じで発達して行くのかぁ、ということがリアルによく分かる。機会がない限りこういった本は読まないので、普通の解説本とは違う印象を大きく受けた。おそらくこれは私だけでなく、多くの人が同じ感想を持つと思う。

ガリレオは物事を客観的に見る事ができる人物だったのだろう。例えば以下のような文がある。

およそ10ヶ月ほどまえ、あるオランダ人が一種の眼鏡を制作した、という噂を耳にした。それを使えば、対称が観測者の眼からずっと離れているのに近くにあるようにはっきりみえる、ということだった。実際に眼でみてその驚くべき効果を確かめた、というひともあった。信ずるひともあれば、否定するひともあった。

最後の「信ずるひともあれば、否定するひともあった。」の1文が、私にとっては印象的だった。その時の時代の様子がよく分かる。今では望遠鏡を疑う人はいないだろう。こんな感じの表現が多くあり、新鮮さが多かった。

この本は文庫本でまだ安かったからあれだけど、わざわざ買うほどのものかどうかは微妙。意外とページも少ないし。だけど世界を震撼させた本だけに、今年は世界天文年だけに、読んでみる価値は大いにあるだろう。

星界の報告 他一編 (岩波文庫)
岩波書店
ガリレオ ガリレイ

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posted by ともや at 01:51| Comment(2) | TrackBack(1) | 独り言

2009年06月03日

世界天文年2009イメージソング




「世界天文年2009イメージソング」が決定!?MISIAの「銀河」って曲で、6月10日に発売予定らしい。YouTubeにPVがアップされてる。ガリレオの望遠鏡にMitaka。まさに世界天文年のPVだ。Mitakaに人が表れる所が突っ込まずにはいられないけど、まぁいいや。曲はいかにも天文らしいおとなしい曲。プラネタリウムに向いてるんだろうけど、こういうおだやかな曲はウトウトしてしまいそう....。普段HIP POP/RAPの聞き過ぎかなぁ。(>_<)


▼Rhythmedia Channel(YouTube)
http://www.youtube.com/user/RhythmediaChannel



銀河 / いつまでも
BMG JAPAN
2009-06-10
MISIA

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六つのショートストリ ...
この世の中で大好きな ...
JUST BALLA ...
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posted by ともや at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言